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おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!】Vol.53

2015.06.29

お米を知ろう53

さて今回のクイズは「お米と朱鷺(トキ)の関係」についてです。

 

皆さん、朱鷺という鳥をご存知かと思いますが…。かつての日本では里山を中心に沢山の朱鷺が飛んでいましたが、現在では日本の在来種は絶滅しています。それでも1998年に中国からほとんど同種の朱鷺を譲ってもらって以降、佐渡島をはじめとした各地域ではその数が増えてきています。最近ではその数…放鳥され野生下にいる朱鷺、そしてトキ保護センター等の施設で保護されている朱鷺を合わせると…なんと、200羽以上にも増えているのです。

 

さて…ここからはお米の問題ですが…「朱鷺の保護」と「お米」とは実は深い関係があります。

それについて正しく述べているものを次のア~エから選び、記号で答えて下さい。

 

ア.朱鷺は巣を作るときには稲わらしか使わないため、周りに田んぼが無いと生息出来ない。

イ.朱鷺は巣を水辺につくる習性があるため、田んぼの畔は重要な営巣地となっている。

ウ.朱鷺のえさはお米、それも籾が取れた玄米に限られているため、お米の集荷場の近くで暮らしている、

エ.朱鷺のえさはドジョウといった水棲生物が主なので、田んぼは重要な餌場になっている。

 

 

おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!Vol.53 解答】

 

正解はエの「朱鷺のえさはドジョウといった水棲生物が主なので、田んぼは重要な餌場になっている。」でした。

 

佐渡島では、まず朱鷺が暮らすことのできる環境を整える、つまり朱鷺の餌を増やす活動に取り組みました。朱鷺が放鳥される前から、幾人かの生産者さんが協力して減農薬や無農薬でお米を栽培していたのです。そうするで今までよりも田んぼに生き物が増え、結果として朱鷺の餌も増えるのです。

佐渡島は昔から美味しいコシヒカリが採れることで有名ですが、さらにこういった「環境保全」を意識した取り組みを行うことにより、他の産地との差別化を図っています。今では減農薬又は無農薬で栽培されたコシヒカリは「朱鷺と暮らす郷米」というブランドで全国で販売されています。「朱鷺と暮らす郷米」の売上げの一部は、佐渡市トキ保護募金に寄付されています。「お米を買って食べる」という日常的なアクションが、朱鷺という希少な生き物の保全に役立っているのですね。

佐渡島は、消費者がお米を選ぶ動機づけに「味」と「値段」以外に新しい要素を加えた、非常に前衛的な取り組みをしている地域なのです。

 

出題者:小池精米店・三代目、お米マイスター五ツ星の小池理雄