知る
2015.08.31

おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!】Vol.62

お米を知ろう62

さて今回のクイズは「品種によって異なる栽培地域」についてです。

 

この時期は各地の新米が米屋やスーパーなどの店頭を賑やかせている時期ですが、その中で色々な産地の「あきたこまち」が店頭に並んでいることに気づきませんか?「あきたこまち」という名前だけですと秋田県だけのお米かと思いきや、千葉県、茨城県、山形県、長野県など、様々な地域で栽培されています。これは、別の地域で開発されたお米でも、「あきたこまち」の特徴や知名度を勘案して、各都道府県が「売れる」「栽培しやすい」と判断して各都道府県の「奨励品種」に指定しているからです。奨励品種に指定されたお米を栽培すると、政府の買取り価格等で差がつきます。

 

このように、各都道府県で開発されたお米でも、その開発した都道府県の方針により各域内だけでのブランド米とするのか、域外での栽培も許可するのか異なります。さて、次のア~エの品種のうち、開発された都道府県以外で栽培されていないものを選び記号で答えて下さい。

 

ア.つや姫

イ.コシヒカリ

ウ.にこまる

エ.ゆめぴりか

 

 

おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!Vol.62 解答】

 

正解は…エの「ゆめぴりか」です。

 

各地域の農業試験場では日々お米の品種改良が行われています。各都道府県の有する農業試験場で開発されたお米は、その後各都道府県だけのブランドとして出していくのか、日本中にその種を広めていくのかにより扱いが異なってきます。

いま、生産量NO1を誇るコシヒカリを追いかける代表的なお米、ゆめぴりかとつや姫ではその方針が対照的です。ゆめぴりかは道内産というランドを大切にしています。つや姫は県外に出している戦略をとっており、宮城県や島根県でも栽培、販売されています。

 

出題者:小池精米店・三代目、お米マイスター五ツ星の小池理雄

 

>おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!】Vol.61「お米の価格」について

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