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おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!】Vol.57

2015.07.26

お米を知ろう57

さて今回のクイズは…お米の『早生(わせ)』『晩生(おくて)』についてです。

 

先日、新潟県から次のような発表がありました。「この度『晩生』の新品種を開発し、平成29年の本格デビューに向けて着々と準備を進めている」…というものです。『早生』『晩生』の明確な定義はありませんし、地域によって異なりますが、私は、普通のお米が新米として9月~10月に収穫・出荷されるのに対して『早生』は8月、『晩生』は11月ごろに収穫・出荷されるお米を指す…と理解しております。新潟県で言えば、『早生』には「こしいぶき」という品種がありますが、この新品種のデビューにより新潟県は、「こしいぶき」「コシヒカリ」と併せて3つの栽培・収穫時期が異なる品種をマーケットに売りだしていく…ということです。

 

さて、このように同じ地域で栽培・収穫時期の異なる複数の品種を展開する意味について、正しく述べたものを次のア~エから選び、記号で答えて下さい。

 

ア.同じ田んぼで違う品種を栽培することで、連作障害を防ぐことが出来るから。

イ.温暖化の影響で収穫時期を従来よりもずらした方が、たくさんの量がとれるから。

ウ.同じ農機具、作業施設を1つの時期だけで集中して使用するよりも、作業の繁忙期が分散されるから。

エ.将来的なお米の輸出を睨み、異なる環境でも栽培出来る技術を確立するため。

 

 

おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!Vol.57 解答】

 

正解はウの「同じ農機具、作業施設を1つの時期だけで集中して使用するよりも、作業の繁忙期が分散されるから。」でした。

 

同じ品種を同じ地域で大量に栽培すると、田植え時期や収穫時期が重なり、繁忙期が一時期だけに集中します。そうなると、例えば農機具の使用が回らずにやるべき作業が遅れたり、収穫後の籾の乾燥調製等で使用する施設やお米の検査等が混雑したりします。結果として、稲刈りが遅れたり出荷時期が遅れたりして、品質の低下、適正価格での販売機会の喪失など、デメリットが増えてきます。同じ地域で同時期に田植えや収穫が重なる品種を栽培するよりも、時期をずらして栽培・収穫出来る品種の方が作業効率が上がるため、メリットが大きいのです。

ちなみに…「早稲」というよりも、意識して早めに栽培・収穫する地域もあります。茨城や千葉といった関東地方では、台風が来る前に収穫・出荷することを狙って早めに栽培・収穫する地域もありますし、高知や宮崎といった温暖な地域では、新米のトップバッターということで価格調整が始まる前に売り切ることを狙い、早期に栽培・出荷する地域もあります。

 

出題者:小池精米店・三代目、お米マイスター五ツ星の小池理雄

 

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