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イベント告知・報告

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おにぎり協会 in EXPO Milano (3) 〜万博外イベント編〜

2015.09.06

ミラノ1の注目スポットをおにぎりジャック!

 

ミラノ万博でのイベントと並行して、ミラノの街で実際におにぎりを食べてもらうというイベントも開催しました。場所はミラノで一番のホットスポット、ガリバルディ。日本でいう代官山のようなオシャレな場所で、ファッション誌の撮影も多くされているようなスポットです。

 

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そもそもミラノには二つ玄関口があり、その一つが国際空港から電車やバスにのると到着するミラノセントラル駅、そしてもう一つが国内空港からの電車が到着するガリバルディです。この二つの駅も近いのですが雰囲気はがらりと違い、オフィスばかりのセントラル駅と違い、こちらはいかにも若者の街。世界中のバイヤーやスタイリストが集まる街です。

 

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そんなガリバルディにあるおしゃれなお店「Ristorante L’Incoronata」が会場です。ここで5月22日の夜におにぎりを振舞うことになりました。このお店は老若男女問わず地元の人で深夜まで賑わう人気店。果たしておにぎりは受け入れてもらえるのでしょうか?

 

 

ミラノのアパートメントでドタバタ準備

 

イベントの開始は夜9時半。少し遅い気がするかもしれませんが、ミラノの夕食は遅いんです。ミラノには食事の前に「アペリティーボ」と呼ばれる文化があり、これは軽食を食べながらお酒を楽しむというもの。ドリンクを頼めばおつまみがつくというのがスタイル。ここで職場の仲間や友人と軽くいっぱい、というのがミラノスタイルなのです。

 

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というわけで、少し遅めのディナータイムにあわせておにぎりを作ります。今回、おにぎり作りを手伝ってくれたのはミラノの大聖堂ドゥオモのそばにある「Izakaya Sampei」。普通のサイズのおにぎりよりも気軽に食べられる直径4センチほどのおにぎりをおよそ120個も作成してくれました。

 

そして、おにぎり協会でもミラノ風おにぎりを試作! 赤ワインで炊いたご飯を使い、今回つくったのは2種類。ご飯に刻んだ黒オリーブを混ぜ込み、最後に生ハムを巻いたもの。そして、オイル漬けの刻んだドライドトマトを混ぜ、黒胡椒で味を整えたあと成形し、最後にパルメザンチーズをまぶしたのも。

 

今回はホテルに滞在せず、アパートメントを借りそこに滞在していました。そのキッチンでおにぎりを作ります。まずは食材を街のスーパーで調達です。近くのスーパーやマーケットで買い物をしましたが、さすがイタリアです。生ハムやチーズの種類が豊富で、ワインのお供を買いたくなってしまいました。試食も大事だから! と言い訳しつつ、少しだけ多めに購入。さっそくおにぎり作りです。炊飯器はイタリア在住の方からお借りすることができました。

 

ご飯を炊いて、ドライドトマトと黒オリーブを刻んで…とやっている間に大事なことに気がつきました。なんと持ち運ぶケースを買っていなかったのです。慌てて近くのスーパーにダッシュ! 道を駆けていると、何事かと思われたのか優しそうなお兄さんに声をかけられました。訳を話すと一番近いスーパーはここだよ! と案内してもらえ大感謝です。このやりとりで落ち着くことができたような気がします。スーパーではラザニアを焼くアルミケースを発見。便利なことに厚紙の蓋もついていました。こうしておにぎりが出来上がったのでした。

 

 

プレゼンなしでのおにぎり試食!

 

日本館でのイベントでは、おにぎりとは何かと説明したあとに実際に作り方を披露します。その後、おにぎり作りのワークショップを行い、みんなで試食を行います。そのため、おにぎりについての知識が少しでもある状態で試食をしますが、今回は違います。

 

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さて、9時半になりました。レストラン側は知っているとはいえ、家族や仲間と楽しく食事やお酒を楽しんでいるときに、突然おにぎりを持った私たちが店内に突入! 私たちが持っているということと、お寿司の認知度が高いことから日本食であることはわかってもらえましたが、最初は「なにこれ?」状態です。

 

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「日本のおにぎりという食べ物です!」と言いながら店内に突入! ほどよく酔っ払ったお客さんたちはみんな興味津々です。満員の店内でほぼ全員が食べてくれました。

 

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意外だったのは年齢が上の人ほど濃い味が好きだということ。しっかりとした味付けのおにぎりの方が好き、もっと濃くてもよい、という意見が多く聞かれました。反対に若い人はベジタリアンの人も多いようで「紫蘇」味が人気でした。用意したおにぎりはあっという間になくなりました。ちなみに、若い人にベジタリアンが多いという理由ですが、日本の魚離れと同じようなものだそう。以前は自宅の庭で鶏を絞めたり、家で捌いたりと肉食が身近だったものの、それがどんどんなくなり、肉を調理したりする若い家庭が増えていったといいます。さらに食肉の生産の不信感も肉食文化離れに拍車をかけています。

 

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一方で、そんなイタリアは食の文化にとても寛容です。新しいものにチャンレンジしたいという意思が年齢や性別に関わらず感じることができたのは収穫でした。いつか、彼らがお酒を飲むときに自然におにぎりを食べる環境が来ればいいと思いながらイベントを終了させたのでした。

 

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