知る
2025.04.28

おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!】Vol.533「塩水選」

ゴールデンウィーク前の最後のお米クイズ!

 

お米は農産物なので、穂に実っている籾は一見同じに見えますが、実は大きさや中身の成熟度合い、病気の有無など、すべでが同じではありません。それでも外側に色がついているなどしていれば見た目で判断できますが、そうで無い場合は、その籾が果たして健康なのかどうかは判別しようがありません。しかし種籾から苗を作る場合は、なるべく健康な種籾をたくさん使うことが効率化に繋がることから、生産者さんは「塩水選」という「技」を駆使して、あまり健康でない籾を除去しているのですが…。

 

さてここで問題です。この「塩水選」を籾に対して施したの籾の変化として正しく説明しているものを次のア~エから選び、記号で答えて下さい。

ア.健康な種籾は、水に浮く
イ.健康な種籾は、水に沈む
ウ.健康な種籾は、水中で破裂する
エ.健康な種籾は、水中で緑に変色する

 

 

おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!Vol.533解答】

正解はイの「健康な種籾は、水に沈む」でした。

種籾で大事なのは実の部分…つまり「胚乳」がしっかりと詰まっているかどうか、です。胚乳は発芽から初期生育にかけて必要な栄養源なので、この胚乳が多い方が「健康な種籾」と言えるわけです。胚乳が充実した種籾は発芽率が高く、根に活力があり、土にしっかりと根をはります。生産者さんは限られた面積で種籾を育成し、苗にするため、より多くの種籾が確実に苗になる方が効率が良いわけです。ただ…胚乳が少なく軽い籾なのか、胚乳が多く重い籾なのか、見ただけでは区別はつきません。そこで執り行われるのが「塩水選」です。まずは、籾を塩水につけます。すると、胚乳が多い籾は重いので沈みます。浮き上がった軽い籾を取り除き、底に沈んだ重い籾を種籾とするのです。

※GWのため、来週のお米クイズはお休みです。次回配信は5月12日(月)です。

 

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