日本の米は国内だけではなく海外でも消費されています。日本米の輸出額は2021年現在、60億円に迫る勢いです。これは10年前と比べると10倍を軽く超えているレベルです。米の輸出先で最も多いのは香港、シンガポール、アメリカ、台湾、オーストラリア、中国です。実はこの構図はここ数年、あまり変わっておらず、特に香港、シンガポールでの輸出は近年では多くの国内産地が輸出しているためかえって価格競争に陥りつつあるという課題もあります。

さてここで問題です。米の輸出先として挙げた国・地域のなかには国内でも米を生産し、輸出している国もあります。そのうち最も米の輸出が多い国はどこでしょうか？当てはまるものを次のア～エから選び、記号で答えて下さい。

ア．アメリカ

イ．台湾

ウ．オーストラリア

エ．中国

おにぎり協会クイズ【お米を知ろう！Vol.450解答】

正解はアの「アメリカ」でした。

アメリカは世界第5位の米の輸出国です。米の輸出で多いのはインド、タイ、ベトナム、パキスタン、そしてアメリカですが、この順位は2021-2022年の数字です。2022年に起こったウクライナ情勢を受け、この順位は変わる可能性があります。例えばインドは国内需要量を確保するために7月に一部の米の輸出を停止しています。

米の生産量だけで見れば中国が世界1位ですが、ご存知の通り人口が飛び抜けて多い国ため国内での需要を国産ではまかないきれず、輸入も多くなっているのです。そういった国は他にもあり、バングラデシュやインドネシアがそれに当たります。

日本産の米はまだまだ伸びしろがありますが、問題文にあったように今後は新しい輸出先の開拓が求められています。