おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!】Vol.495「カメムシの被害」
今年は全国的にカメムシ大量発生の注意報が発令されています。このカメムシ。農産物に広く被害を与えるので、生産者さんたちはこの注意報に気が気ではないと思いますが、実はお米についても例外ではなく、被害が生じます。
このカメムシ被害を抑えるのは薬剤散布はもちろんのこと、圃場の畔の雑草をこまめに刈り取ることも大事なのですが…。さてここで問題です。このカメムシがお米に与える被害とはいったいどのようなものでしょうか?当てはまるものを次のア~エから選び、記号で答えて下さい。
ア.穂が異常に膨れ上がってしまう。
イ.稲の成長が過剰に早くなってしまう。
ウ.品種が突然変により違う品種になってしまう。
エ.米粒に黒い斑点がついてしまう。
おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!Vol.495解答】
正解はエの「米粒に黒い斑点がついてしまう。」でした。このお米を「斑点米」と言います。この「斑点米」があると、まず生産者が出荷する玄米の品位が落ちてしまうため、買取価格が安くなります。また精米しても斑点は残るため、消費者からのクレームにつながります。そのため生産者も精米業者も、特別な機械を使ってこの「斑点米」を取り除いているのです。なおこの「斑点米」を食べても健康被害が出ることはありません。
なおカメムシの被害といえばこの「斑点米」が主なものでしたが、なかには稲の株元から茎の養分を吸い、ひどい場合には稲を枯れさせるカメムシもいて、生産者としては非常に油断のならない害虫です。 なお私たちがよく知っているカメムシは平べったく五角形の形をしているものが多いと思いますが、稲に害を及ぼすカメムシのなかには細長い種類のものあり、筆者も産地で見て驚いた記憶があります。