おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!】Vol.513「田んぼの形」
皆さん、田んぼと言えばどのような画像を思い浮かべるでしょうか? たいていの方は長方形で、そして平らな土地を思い出すでしょう。そう、実は「平ら」であることは田んぼの大きな特徴のひとつなのです。
例えば北海道の美瑛では山の斜面がそのまま畑になっている風景を見ることができますが、田んぼの場合は同じように山の斜面を活用するにせよ、必ず棚田になっおりやはり平らなのです。
さてここで問題です。田んぼが平らである理由について最も間違って述べているものを次のア~エから選び、記号で答えてください。
ア.水の出し入れがスムーズに出来るから。
イ.田植え機やコンバインといった農機具が使いやすいから。
ウ.雨が降った時でも土が流れにくいから。
エ.土中の養分がものすごく増えるから。
おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!Vol.513解答】
正解はエの「土中の養分がものすごく増えるから」です。土の養分が増える直接的な原因と田んぼが平らなことに、直接的な関係は見られないようです。
ア…田んぼ(湿田)は稲が育つために一定量の水が必要です。全体を平らにすることで、水量を均等に保ち、稲が均一に育つ環境を作ることができるのです。
イ…平らな土地であれば、機械を使っての農作業を効率的に行うことが出来ます。
ウ…田んぼを平らにすることで、土壌が水と一緒に流れ出ることをある程度は防ぐことができます。
アやウのように、湿田が平らなことにより水のコントロールが効きやすいというのは、稲作において非常に大事なことです。逆に言えば最近少しずつ増えてきた「乾田で行う稲作」の場合は、水管理だけの面で言えば平らである必要は無いのです。実際、ある生産者さんからは傾斜地の棚田を傾斜がついたまま1枚の田んぼにして、乾田にすることを考えているという話を聞いたことがあります。