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2025.02.17

おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!】Vol.523「備蓄米」

今回の問題は世間を騒がせている「備蓄米」についての問題です。「備蓄米」とは国が生産者から毎年一定量を買い上げて保管しているお米のことです。仮に大凶作があった等、国民の食卓がピンチになったときに放出される決まりになっているのですが…。

 

 

今回は「お米の生産量が明らかに足りない」…という理由ではなく「たぶん生産量は十分のはずなのに、なぜだか足りない。少なくとも大凶作では無いのになぜお米が無いのか?」という事態を打開するため…つまり「流通の目詰まり」を解消するために放出されることになりましたが…。

さてここで問題です。この「備蓄米」について正しく説明している文章を次のア~エから選び、記号で答えて下さい。

ア.備蓄米はすべて白米で保管されている。

イ.備蓄米の制度は太平洋戦争中に始まった制度である。

ウ.備蓄米の品種はすべてコシヒカリと決まっている。

エ.備蓄米は保管期間の5年を過ぎると飼料米などに転用される。

おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!Vol.523解答】

正解はエの「備蓄米は保管期間の5年を過ぎると飼料米などに転用される。」でした。5年も経つと古米化が進んでいるため食用には向いていない…と思われがちですが、アの解説いあるようにしっかりと保管されているのでそこまで味の劣化は進んでいません。飼料米に転用するのは、平時に放出することによりお米の値段をいたずらに下げてしまうことを避けるためです。
ア…基本的には玄米で保管されています。さらに温度や湿度をしっかりと管理した倉庫が各地にあり、そういった倉庫に保管を委託しています。保管にかかる費用は毎年100億円以上です。
イ…1995年にできた制度です。平成5年におきた大冷害及びそれに伴う「米騒動」を経て発足した制度です。
ウ…特定の品種に限った制度にはなっていません。
政府としては、今回の備蓄米の放出をきっかけに米の流通を円滑化し、それに伴い高止まりしているお米の値段を抑えたいという狙いがあります。

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