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2021.02.21

おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!】Vol.326 「食品衛生責任者」

今年の6月1日より、米穀店も食品衛生責任者を置くことが義務付けられることになりました。 お米は生鮮食品であって加工品ではありません。また精米作業では水を使わないということもあり、今まで精米店は食品衛生の枠には置かれていませんでした。 今回の法改正を受けて、今後は食の安全を広く担保するという概念のもと、米屋でも食品衛生へのより一層の意識付けが求められることになります。

さて、ここで問題です。お米やごはんに係る安全・衛生に関する記述のうち、正しく述べているものを次のア~エから選び、記号で答えて下さい。

 

ア.お米は精米時に出る糠がウイルスの住処になりやすい。

イ.おにぎりを握る際には素手で握っても特に問題ない。

ウ.6月1日以降、白米を袋詰めした時点より加工食品となるため、賞味期限の記載が必要となる。

エ.白米に混入する異物としては、石やガラス片のみならず、麦や草の実なども見られる。

 

おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!Vol.326解答】

正解はエの「白米に混入する異物としては、石やガラス片のみならず、麦や草の実なども見られる。」でした。

乾燥調製の機械に残っていた麦や田んぼに生えている雑草の実などが入る可能性があります。もちろん健康には害はありませんが、これらは「異種穀粒」という扱いになります。玄米の段階であればある程度の混入は許容ですが、白米の段階では除去するのが一般的です。

アはウイルスというよりもむしろ細菌の可能性があります。例えばエクアドル茶米菌などが残っている可能性があります(体には害はありません)。

イは、例えば黄色ブドウ球菌などの細菌が食中毒を引き起こす危険性があるので、しっかりと手袋で、またはラップでおにぎりを作るほうが良いでしょう。

ウのような決まりはありません。

 

出題者:小池精米店・三代目、お米マイスター五ツ星の小池理雄

>おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!】Vol.325「電気炊飯器」

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