知る
2021.05.31

おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!】Vol.339「水田リノベーション」

今週のクイズは「水田リノベーション」についてです。…恐らく皆さんにとって初耳な内容だと思います。

これは令和2年度補正予算で組まれた、農林水産省から稲作農家向けの補助金のことです。

国内向け主食用のお米ではなく、それ以外のお米や農産物を栽培した場合に支給されます。

そう言ってしまうとなんてことは無いのですが、この「国内向け主食用以外のお米」というのが近年の米余りの状況を如実に表しています。もちろん要件はそれだけではなく、対象となる農産物を「いかに低コストで生産に取り組んだか」も求められています。

さてここで問題です。この「低コストで生産」について間違って述べているものを次のア~エから選び、記号で答えて下さい。

ア.堆肥等を活用して化学肥料の使用量を減らす。

イ.田んぼにぎっちりと苗を植えて、収穫量をあげる。

ウ.種籾を消毒するときに農薬を使わずにお湯で行う。

エ.水管理システムを導入し労力を減らす。

 

おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!Vol.339解答】

正解はイの「田んぼにぎっちりと苗を植えて、収穫量をあげる。」でした。

イのような田植え方法を「密植」(みっしょく)と言います。苗を間断なく田んぼに植えることで収量を上げることを目的とした方法ですが、最近では「最終的な収量はあまり変わらず、かつ苗を入れる箱の数が少なくて済む」ことから苗と苗の間隔を空けて植える「疎植」(そしょく)が奨励されています。

水田リノベーション事業の目的は新市場の開拓とされており、米については輸出用米、輸出向けパックご飯の原料用米、輸出向け日本酒の原料用米等の栽培が求められています。

その他「低コストで生産」の要件としては、田んぼに直接種籾を蒔く「直播栽培」、収穫時期をずらして作業が休まずに継続できる「作期分散」、エも含まれますがドローンなどの使用の「スマート農業」などが挙げられています。

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