
おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!】Vol.537「田んぼで活躍するロボット」
まず写真をご覧下さい。先日青森の生産者さんから送られてきたものです。
田植えが終わり、稲が土に根を張っている(活着)状態の田んぼの様子です。その中に、四角い物体が浮かんでいるのが分かります。これは最近、現場で活躍しているスマート農業の一環で、「○○ロボ」と呼ばれているものです。実は現場では以前から「○○」という生き物を使って除草に役立てていたのですが、この写真のロボットはその代わりになるものです。ロボットがスクリューで水を攪拌し、雑草の光合成を阻害することで、雑草の生育を抑制する仕組みなのですが…。さてここで問題です。以前から実際に現場で使われることのある「○○」に当てはまる生き物を次のア~エから選び、記号で答えて下さい。
ア.カメ
イ.ヘビ
ウ.スズメ
エ.アイガモ
おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!Vol.537解答】
正解はエの「アイガモ」でした。合鴨農法(水田に合鴨を放し、雑草や害虫を食べることで、除草や害虫対策を行う農法)の合鴨の役割を、自動で水田を動き回るロボットが担っているのです。問題文にありますように、ロボットの働きは雑草を抜き取るのではなく、雑草を生えにくくすることなので、厳密には「除草」では無く「抑草」になるわけです。田んぼに雑草が沢山生えると、稲が吸い取るべき土の栄養分が雑草に取られてしまうため、生産者さんは除草剤を撒いたり、こういったロボットを活用するなどして対策を立てているのです、アイガモロボットは、いまでは色々な種類がありますが、それでも「自律してきちんと隙間なく動けるか」「波や風に流されないか」「費用はどれくらいかかるのか」等々、課題も山積しています。