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2021.06.14

おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!】Vol.341「直播(ちょくは)」

最近は苗を田植えせずに、田んぼに種もみを撒く「直播(ちょくは)」という栽培方法が広がりつつあります。

北海道では直播専用のお米「えみまる」という品種が今秋デビューの予定です。

さてこの「直播」が広がっている背景には生産者の高齢化や「少しでも安いお米が欲しい」という消費地サイドからの要請ということがあります。いずれも「なるべく省力化で稲作を」を実現させるべく、その方法論の一つとして「直播」が選ばれているのですが…。

さてここで問題です。「直播」をすることにより今まで行ってきた色々な農作業が不要になります。その「不要となる農作業」に当てはまらないものを次のア~エから選び、記号で答えて下さい。

ア.育苗

イ.苗箱の準備

ウ.田植え

エ.水管理

 

おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!Vol.341解答】

正解はエの「水管理」でした。

「直播」には乾いた田んぼに種もみを撒く「乾田直播」と水を入れて代かきをし、土がトロトロになった田んぼに種もみを撒く「湛水直播」というやり方がありますが、「乾田直播」と言っても栽培しているのは陸稲ではなく水稲であることには変わりありませんので、時期が来たら水を入れて管理します。むしろ普通の水田よりも「直播」の方が、順調に育てるために、また鳥害を防ぐために水管理は大事になります。

通常の田植えは苗を育て、育った苗を田植え機で植えるのです。「直播」になると苗を育てるためのビニールハウスや苗箱、田植え機といった設備・機材は不要になるのです。そういった設備・機材にかける費用や、必要な人手に支払う人件費等が節約されるのです。

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