おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!】Vol.394「出穂時期を遅らせる方法」
稲作における近年の最大の悩みは、なんといっても「真夏の酷暑」です。
特に穂が出る(出穂(しゅっすい))時期が真夏になることが多く、その時期の気温が32~35度くらいだとお米の品質の低下…いわゆる「高温障害」が顕著になります(但し品種にもよります)。
その対策として、例えば田んぼの水を深めにしたり、効き目が長持ちする肥料を使うなどをがありますが、そもそも「暑い時期に出穂させない」という方法もあります。さてここで問題です。出穂時期を遅らせる方法として正しく述べているものを次のア~エから選び、記号で答えて下さい。
ア.薬を撒く。
イ.除草をしない。
ウ.田んぼを乾かす。
エ.田植え時期を早める。
おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!Vol.394解答】
正解はエの「田植え時期を早める」でした。 出穂時期は地方にもよりますがだいたい8月上旬から下旬にかけてです。それは田植え時期が5月くらいから始まることと関係しています。いっぽうで最近の真夏の暑さは異常です。日中の気温もそうですが、夜温が下がらないというの高温障害における要因の一つになります。
そこで田植え時期を早めることにより、出穂を早めて少しでもその暑い時期をずらすのです。兼業農家の場合はどうしてもゴールデンウィークの休みを利用して田植えを行う場合が多いのですが、専業農家であればそのような調整もすることが出来ます。近年のこういった工夫からも、いかに異常気象が続いているのかが分かりますね