9月になれば巷では雑誌などでお米特集が組まれます。筆者はおかげ様でそういった特集ページでの取材を受けることがあるのですが…。

9月発売になると取材時期は8月。この8月に受けて困る質問が「今年のお米の出来はいかがですか？」「今年、出来の良い産地はどこですか？」です。

現段階でも状況は分かります。それは業界紙を見れば分かりますし、知り合いの生産者さんに聞いても分かります。しかしそれはあくまでも見込み。仮に今は状況が良くても、雑誌などが発売される時期には状況が変わっている可能性があるからです。

さてここで問題です。そのような「状況が変わる」原因として当てはまらないものを次のア～エから選び、記号で答えて下さい。

ア．動物による害

イ．高温による害

ウ．台風による害

エ．病害虫による害

おにぎり協会クイズ【お米を知ろう！Vol.351解答】

正解はアの「動物による害」です。もちろんイノシシやスズメなどの害は散見されますが、ごく限られた地域の出来事であり、全体における影響はほとんどありません。

逆に残りの選択肢の影響は広範囲に渡ります。イは台風のあとのフェーン現象が発生した場合です。そうなると米粒が白くなる「高温障害」が発生します。刈り取り直前の場合があるため生産者さんにとってはダメージが大きい障害です。

イは強風や大雨による被害、エはウンカという虫の被害やいもち病といった病気の影響が挙げられます。