おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!】Vol.115 「どんぶりもの」のルーツ
さて今回のクイズは、色々あるごはんの食べ方のなかでも「どんぶりもの」のルーツについてです。
日本人のお米を食べる習慣は縄文時代後期から始まったとされています。これだけ歴史のある食べ物ですから、その食べ方には変遷があります。お米の調理方法はもともとは「煮る」でした。それが時代の変遷に伴い「蒸す」ことが始まり、現在のように「炊く」へとつながったのです。現在のお米の食べ方…「おもち」や「せんべい」などの加工品を除けばほとんどが、「白飯又は玄米を炊飯して食べる」「おにぎりにして食べる」「お寿司にして食べる」「お茶漬けにして食べる」「どんぶりものにして食べる」「炊き込みごはんにして食べる」のいずれかに当てはまると思います。
さてここで問題です。そのうち「どんぶりもの」のルーツの名称はどれでしょうか? 次のア~エから選び記号で答えてください。
ア.芳飯(ほうはん)
イ.湯づけ
ウ.屯食(とんじき)
エ.かて飯
おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!Vol.115 解答】
正解はアの「芳飯(ほうはん)」でした。
ごはんのうえに味付けした野菜などをのせてすまし汁をかけて食べます。室町時代に流行ったといわれています。 イは「お茶漬け」、ウは「おにぎり」、エは「炊き込みごはん」のそれぞれのルーツです。 うちエの「かて飯」ですが、これは麦やひえなどの雑穀や、いもや大根などの野菜などを混ぜ込んだごはんです。美味しく食べるための料理、というよりもどちらかと言えば米を節約するために生まれた調理方法です。それこそ昭和30年代まで、米の自給率が100%を超えるまでの時代では、広く行われてきたお米の食べ方と言えるでしょう。 今日では米の不足を補うためというより、季節の料理として、あるいは食卓に変化を持たせるために、例えば、栗ごはん、松茸ごはん、たけのこごはんといった、炊き込みご飯や混ぜご飯として食べられることが多いようです。