おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!】Vol.384「稲作が広まった理由」
稲作が日本に伝わったのは縄文時代の後期。以後、弥生時代中期には北海道を除く日本列島の各地に広がりました。当時の交通事情等を考えると、急速に広まったと言っても過言ではないでしょう。稲作…特にジャポニカ米の栽培が日本で広く見られるにはいくつかの理由があります。その理由について間違って述べているものを次のア~エから選び、記号で答えて下さい。
ア.田植えの時期が比較的雨の多い時期だから。
イ.稲が生育する夏は日射量が多く、気温が上昇するから。
ウ.稲穂が稔る時期の日中の気温が10度以下だから。
エ.連作が出来るため、広い土地を必要としなかったから。
おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!Vol.384解答】
正解はウの「稲穂が稔る時期の日中の気温が10度以下だから。」です。
稲穂が稔る時期は地域によっても異なりますが、だいたいお盆以後から10月ころまでの期間になります。この時期は徐々に気温が下がってきますが、それでもまだまだ気温は高い時期です。それよりも稲穂が稔るために大事なこと湿度が下がってくることと、昼夜の気温差があることです。
エ…例えば畑だと同じ作物を同じスペースで栽培し続けることは難しく、年単位で休ませないと地力が回復しません。それに対して田んぼは常に水を入れて環境が入れ替わること、また水が空気より稲の生育に必要なチッソを取り入れることなどにより、連作が可能になります。連作が可能ということは休ませるための余分な田んぼが必要なく、狭い国土の日本にとっては必要な条件の一つです。