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2025.03.10

おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!】Vol.526「稲の成長」

私たちの食卓にのぼる「ごはん=米」ですが、この呼び名は、実は限られた瞬間における呼び名でしかありません。「米」は食卓に上った瞬間に「ごはん」とも呼ばれますが、その前は「米」「白米」「玄米」と呼ばれます。「玄米」の前は「籾」の状態です。そしてさらに遡ると田んぼにある「稲」になるわけです。この「稲」も最初は「籾」から発芽させ、「苗」となり、そして「稲」となるのですが…。このように「ごはん=米」になるまでには実にいろいろと名前が変わっているのがわかると思います。

 

 

さてここで問題です。これらのいろいろな呼び名について、最も正しく説明しているものを次のア~エから選び、記号で答えて下さい。

ア.「稲」の種子を「米」と呼びます。

イ.「稲」から穂が出た瞬間から「稲」を「米」と呼びます。

ウ.精米工場に入荷した瞬間から「米」と呼びます。

エ.「苗」を田んぼに植えて初めて「米」と呼びます。

 

おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!Vol.526解答】

正解はアの「「稲」の種子を「米」と呼びます。」です。

イ…「稲穂」とは、細かく言うと「長い花軸の先端周辺部に籾が密集して付いたもの」です。この状態では「米」とは呼びません。

ウ…精米工場には「玄米」の状態で運ばれてくるのが通常です。精米して「白米」になりますがいずれも「米」であることは変わりません。

エ…苗というのは稲に限らず、圃場に定植する前の「種を蒔いて本葉数枚になるまで育てている」状態の植物をさす言葉です。そのため田んぼに植えた瞬間に「稲」となるのです。

今回この作問に至ったのは、子ども園でバケツ稲指導をしている際に子供たちが稲を指して「お米が育っている!」と話していたことに違和感を覚えたからです。「米回り」の言葉の整理をした方がいいと思い、今回の作問になりました。もちろん子供に限らず大人も普段何気なく使っている言葉ですが、それぞれ意味が違うということを覚えていただき、そしてできれば周りの方にもお伝え頂ければと思います。

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