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2023.04.03

おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!】Vol.430「籾の休眠性」

植物の種子には「休眠性」が見られるものがほとんどです。これは種子が地面に落ちてすぐに発芽しても、その時期はその植物が育つ適正な季節でない可能性が高いからです。例えばお米で言えば秋の収穫時に田んぼに落ちた籾がすぐに発芽しても、そのあとの時期は冬ですから大きく育つことは無いのです。

 

 

稲の種子である籾にも品種によっては休眠性が強いものがあり、その休眠を打破しないと人間のスケジュールに合わせて発芽しません。そのため品種によっては「休眠打破」が必要なのですが…。

さてここで問題です。この休眠を打破する方法として正しいものを次のア~エから選び、記号で答えて下さい。

ア.冷蔵庫に入れる。

イ.熱風を当てる。

ウ.空中に投げる。

エ.人の足で踏みつける。

 

 

おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!Vol.430解答】

正解はイの「熱風を当てる」でした。

人間が食料として栽培する作物ではそういった「休眠性」が失われているものが多いのですが、お米に関しては新品種がリリースされるとなかには休眠性が強い品種も出るようになってきたのです。

それでも日本ではまず籾を発芽させて苗にしてから田植えするので、発芽に多少時間がかかっても問題がありませんでしたが、最近は田んぼに種もみを直接蒔く栽培方法もあるため、先に休眠を打破しておかないと稲の生育スピードにばらつきが生じるのです。そのため、例えば種子を50℃~60℃の乾熱で5日から10日間程度処理する方法で休眠を打破するのです。

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