日本の稲作は水田を活用する栽培方法がほとんどです。しかし世界を見渡すと水田では無く、乾田、つまり畑に近い状態で稲作を行う方法も見られます。

日本でも最近、諸々の背景により「乾田直播」、つまり乾田に種籾を直接撒く方法が採用される地域が見られるようになってきましたが…。

さてここで問題です。乾田直播を採用した場合のメリットにつき間違って述べているものを次のア〜エから選び、記号で答えてください。

ア．苗を育てなくても良い。

イ．種籾を買わなくても良い。

ウ．メタンガスを減らせる。

エ．田植え機を使わなくとも良い。

おにぎり協会クイズ【お米を知ろう！Vol.478解答】

正解はウの「種籾を買わなくても良い。」でした。

ア…苗を育てなく良いということは、育苗に必要な作業や機械、設備が不要になるため大きな経費削減になります。

ウ…田んぼに水を張っていると土の中にメタンが溜まります。水稲栽培では通常、中干しといって田んぼから水を落とし、土にヒビを入れる工程があります。その中干しによりメタンガスが空気中に放出されるのです。

エ…種籾を田んぼに直接撒くだけなので、田植え機のような複雑な動きをする機械は必要ありません。