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2025.08.11

おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!】Vol.547「雷と豊作」

昔から「雷が鳴ると豊作になる」という言い伝えがあります。出穂時期は雷が多く発生する夏頃のため、昔は雷が稲に実をつけてくれる(孕ませてくれる)ものだと考えられており、そこから稲の妻→稲妻と呼ばれるようになった…という言い伝えがあるほどです。

 

 

もちろん豊作になるためには雷さえ鳴ればいい、という単純なものではありません。日照り、気温、土の栄養素、雨量、品種特性、生産者の工夫等々、様々な要素が複雑に絡みあって、その結実として豊作が実現するのですが…。とは言え、「雷が鳴ると云々」については実は根拠があります。実は雷が発生するとある土の栄養素が増える可能性があるのですが、その栄養素とはいったい何でしょうか?当てはまるものを次のア~エから選び、記号で答えて下さい。

ア.窒素

イ.リン酸

ウ.カリウム

エ.カルシウム

 

おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!Vol.547解答】

正解はアの「窒素」でした。稲に限らず植物の成長に欠かせない三大要素は窒素(N)・リン酸(P)・カリウム(K)と言われています。これらが土中にバランスよく存在することにより、稲の収穫量が上がります。例えば生産者は自分の田んぼに肥料を撒く際には、自分の田んぼにどの要素が足りないのかを認識したうえで、それを補填するために肥料を散布するのです。

さてその三大要素のうちの一つ「窒素」ですが、ご存知の通り空気中には酸素の他に窒素が含まれています。割合を見ると窒素は実に約8割を占めてます。雷放電により空気中の窒素は酸素と結びつき、窒素酸化物となります。これが雨に溶けて降り注ぐと、田んぼに窒素が増えることになるのです。なお窒素の役割は葉や茎の成長を促進します。植物の体を構成するタンパク質の原料となるため、全体的な生長に最も大きな影響を与えます。もちろんそこまで多い供給量ではないものの、稲が成長する上で雷は非常に重要な存在のようです。

 

なお来週はお盆休みのためクイズはお休みです。再開は8/25です。よろしくお願いします。

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