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ミュージシャン
WtB
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2025.10.23

当たり前のようで、特別だった——WtBが歌う“おにぎり”の物語

誰にでも、思い出のおにぎりがある。そう思わせてくれるのがWtBの楽曲「おにぎり」の魅力です。受験の朝、部活の帰り、そして夜食に・・・いろいろな場面でおにぎりが登場します。「おにぎり」はそんな記憶を呼び覚ます“親孝行不足のラブソング”。少し照れくさく、心をあたたかくしてくれる「おにぎり」。力強いパフォーマンスをステージで見せてくれる3人に、心に残る“おにぎりの味”を尋ねました。

「当たり前じゃなくて、愛だった」夜食のおにぎりから生まれた一曲

ボーカルとギターを担当するehiさん、ボーカルとベースを担当するNao★さん、そしてドラマーのmieさんから成るWtB。楽曲の作詞作曲を担当するのはehiさんです。

ehi:ツアーをする中で、拠点としてメンバ−と一緒に私の実家に滞在していた時期があったんです。その時に母が夜食としておにぎりを握ってくれたのが、この楽曲のはじまりでした。ふりかけがまぶしてあって、海苔は別添え。味付け海苔を自分で巻いて食べるスタイルでした。おにぎりにはぬか漬けが添えられて、これが我が家のおにぎりです。

実際におにぎりを食べながら家族の応援を噛みしめていたそう。

ehi:子どもの頃から当たり前に食べていたおにぎりだけど、当たり前じゃなかったんだなって。好きなことをしている私たちを、ひっそりと支えてくれている人たちの思いを、おにぎりを食べながら感じました。

Nao★:自分でも握るし、おにぎりって身近な食べ物ですよね。ストレートな歌詞で、すごくわかりやすい曲になりました。自分が体験したことが呼び起こされるような曲で、いろんな人に共感してもらえると思います。

mie:うん。すごくリアルな曲で、私自身もかなり共感できる部分がありました。

ストレートな歌詞に涙するファンも

ehi:当たり前じゃなくて、愛だった。年老いていく父と母を見ながら、何か返せないかなと思って、そんな思いを詰め込んだ楽曲です。実際に曲を聞いた家族も「ありがとう」と喜んでくれたのがよかったです。同じようにみなさんの中で寄り添える曲になれば嬉しいですね。

Nao★:ライブでも毎回泣いちゃうよ、って言ってくれるファンの人たちもいて、届いてるなと感じますね。

おにぎりに込められた“当たり前の愛”は、誰の心にもきっとあるもの。WtBの「おにぎり」が、その優しさをそっと思い出させてくれます。

遠足の日、祖母の手、友だちの輪。三人が語る“心に残るおにぎり”

話は思い出のおにぎりに。心に一番残っているおにぎりについて話してもらいました。

ehi:子どものころ、学校の遠足のときはいつもお弁当だったんですが、ある年からそれが中止になって、“ジャンボおにぎり”を持っていくことになったんです。おかずが中に入った本当に大きなフライパンくらいのサイズのおにぎり(笑)。十川先生が考案したので、“十川式ジャンボおにぎり”と呼ばれていました。うちの母は私に鉄分を取らせたかったみたいで、中の具材はほうれん草が定番でしたね。あとは卵焼きが入っていたのも覚えています。

Nao★:私は、おばあちゃんが作ってくれたおにぎりが心に残っていますね。おばあちゃんのおにぎりは俵型で、塩ごまのシンプルなおにぎりでした。

mie:小学生の時に、運動会に両親が来れなくなった年があったんです。お昼のお弁当の時間に、友だちとかその家族が、私と妹にいろんなおにぎりを分けてくれて。いろんなおうちのおにぎりを食べ比べることができました。中でもおかかチーズが入ったおにぎりには、驚きましたね。初めて食べる味でした。

思い出を語るうちに、ついおにぎりが恋しくなってきたようです。

ehi:おにぎりは毎日でも食べたいよね。

mie:手軽に食べれるのもいい! ライブの日は移動やリハーサルでバタバタしているけど、おにぎりなら合間に食べれて、ちゃんとエネルギーになるから・・・毎日食べてるかもしれない。

おにぎりのように、寄り添える存在になりたい

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