最近、テレビ等のニュースで「お米が足りない」と盛んに報道されていますが、実は私たちが普段食べるお米だけではなく「くず米」も足りないような状況です。いやむしろこの「くず米」が足りないことが、普段私たちが食べるお米が足りない状況に拍車をかけているのですが…。

普段、あまり気にすることのない「くず米」は業界では「特定米穀」とも呼ばれていますが…。さてここで問題です。この「くず米（特定米穀）」について正しく説明しているものを次のア～エから選び、記号で答えて下さい。

ア．くず米は捨ててしまうことがほとんどである。

イ．くず米は人間が食べることはない。

ウ．くず米は肥料として使われることはない。

エ．くず米は白米だけではなく玄米もある。

おにぎり協会クイズ【お米を知ろう！Vol.490解答】

正解はエの「くず米は白米だけではなく玄米もある」です。

くず米には玄米と白米の二種類があります。玄米のくず米は収穫したあとに選別されたものですが、白米のくず米は玄米を精米した工程で出てきます。精米で割れた白米がくず米になって排出されます。

稲穂についている籾の大きさはまちまちです。生産者の段階でその粒の大きさを揃えているのですが、その工程で出てくるのが「くず米」になります。そのため粒は小さいものがほとんどです。また値段は通常、私たちが食べるお米よりも格段に安くなっています。

ア・イ…くず米は味噌、酒、米菓などの加工品で使われています。昨年はくず米が少なかったため、そういった加工業者が人が食べるお米のうち比較的安いお米を買い集めています。

イ…くず米とは言え、粒が比較的大きいものもあり、そういったお米を集めて食べる場合もあります。

ウ…くず米を糠などと混ぜて肥料にするケースがあります。