おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!】Vol.497「追肥(ついひ)」
お米は農産物のためその出来栄えが気候に左右されるのは必然です。それでも生産者さんは変わりゆく環境のなかで何とか品質の良いものを安定して栽培できるように、様々な工夫をしています。
例えばあまりに気温が高い場合は、田んぼの水を深めることにより稲を休ませたりしています。そういった工夫の一つに「稲が成長したあとで肥料を散布する」というものがあります。このように稲が生長してから施す肥料を「追肥(ついひ)」と言います。
さてここで問題です。この「追肥」を使う場合には「効き目が早い事」求められているのですが、その効能を実現するため一般的にどのような肥料が使われているでしょうか?最も当てはまるものを次のア~エから選び、記号で答えて下さい。
ア.たい肥
イ.稲わら
ウ.化学肥料
エ.有機肥料
おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!Vol.497解答】
正解はウの「化学肥料」です。
田んぼに使う肥料は大きく分けて二種類あります。「元肥(もとひ)」と「追肥」です。前者はおもに土づくりで使われます。田植えをした後から時間をかけて稲を育てるのに適しているため、効き目は遅くても大丈夫です。ところが稲がある程度大きくなってくると、成長にばらつきや遅れが出る場合があります。例えば夏があまりに暑いため「肥料切れ」を起こすケースなどです。そういった場面ではすぐに効き目が求められるため、一般的には追肥には効き目の早い化学肥料が使われることが多くあるのです。こういった効き目の早い・遅いは有機肥料でも違い…例えば鶏糞なのか牛糞なのかによる違いもあります。このように肥料の活用は、稲がどのようの育ってほしいのか…その生産者さんの想いを具現化するための方策なのです。