おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!】Vol.504「コシヒカリ」
日本で最も生産量が多い品種はコシヒカリです。日本で栽培されているお米のうち、実に33%くらい占めているのです。それほどまでに大人気なお米なので、今回の「令和の米騒動」の余波でいま産地では商社や集荷業者によるお米の買取合戦が始まっているのでが、皆さんコシヒカリを欲しがるので、お値段がかなり上がっている状況です。さてそんなコシヒカリですが、実は名前ほどには知られていない実態が色々とあるのですが…。
ではここで問題です。コシヒカリについて正しく説明している文章を次のア~エから選び、記号で答えて下さい。
ア.コシヒカリは新潟県のみで栽培されている。
イ.コシヒカリは栽培がものすごく簡単な品種である。
ウ.コシヒカリの食感はものすごく硬くパサパサである。
エ.コシヒカリと名付けられる前はもともと「越南17号」と呼ばれていた。
おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!Vol.504解答】
正解はエの「コシヒカリと名付けられる前はもともと「越南17号」と呼ばれていた。」です。
どの品種でも一般的に知られているような品種名となるまでは、仮称で別の品種名がつけられています。例えばゆめぴりかはもともと「上育453号」ですし、つや姫は「山形97号」と言いました。
ア…このように勘違いされている方もいらっしゃいますが、コシヒカリの生まれは福井県で、その後、「ウチの県で栽培しよう!」と手を挙げた最初の県が、新潟県と千葉県です。今では北は岩手県や山形県。南は鹿児島県まで広い範囲で栽培されています。
イ…稲が倒れやすく、またいもち病に弱いため栽培しにくい品種でした。それでもここまでの生産量を誇るほどになった背景には、日本の生産者の技術力の高さがあるのです。
ウ…コシヒカリはどちらかと言うともっちりして軟らかいお米です。お米に限らずですが、日本人は軟らかい食感のものを好むため、コシヒカリの人気ぶりはその味が「日本人の好みにはまった」ということもあるのです。