おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!】Vol.511「香り米」
お米にはいろいろな種類があります。その種類の切り口も、例えば品種以前の分け方では「もち」「うるち」と分けることが出来ます。用途で言えば「飯米」「酒米」「飼料米」など。育ち方だと「水稲」「陸稲」。味で言えば「しゃっきり系」「もっちり系」等々…。こうやってみると私たちが知っている普通のお米であっても様々な分け方があることが分かると思います。その切り口の一つとして「香り米」というものがあります。文字通り、普通のお米よりも香りに特徴があるお米を指すのですが…。
ではここで問題です。香り米について正しく説明している文章を次のア~エから選び、記号で答えて下さい。
ア.バスマティやジャスミンライスなど外米だけではなく、日本にも香り米はある。
イ.香り米は普通の白米とくらべて10分の1程度の価格で流通しているのが一般的である。
ウ.香り成分は米粒の中心にあるため、精米すればするほど香りが強くなる。
エ.香り米は炊飯して初めて香るのであり、生米の状態では全く香りがない。
正解はアの「バスマティやジャスミンライスなど外米だけではなく、日本にも香り米はある。」でした。
世界だけではなく、日本でも古くから香り米はあります。それらは「麝香米(じゃこうまい)」「匂い米」「香子(かばしこ)」「ねずみ米」などと呼ばれていました。また品種名で言えば高知県の「ヒエリ」が有名で、今でも高知県で見ることが出来ます。また品種改良により「プリンセスサリー」や「サリークィーン」といった「長粒種」に近い香り米が栽培、販売されています。
イ…日本でも海外でも、普通のお米よりは高めの値段で販売されているのが一般的です。
ウ、エ…香り成分はどちらかと言うと粒の外側に多くみられるため、生米の状態でもしっかりと香るのが特徴です。なお田んぼに植わっている状態でも葉っぱや穂からも香りが出るようです。 日本古来の香り米は普通のお米と比べてあまりに香りが違うので、もし使う場合は少量を混ぜて香りづけに使うケースが多いようです。最近の香り米は例えばカレーなどそういったスパイシーな料理との相性を見据えているので、100%使用します。