
おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!】Vol.522「SPAD」
今回は生産現場からの問題です。「SPAD」という器具があります。これは「Single Photon Avalanche Diode」の略で、光を電気信号に変換するイメージセンサーの一種です。稲作の現場ではこの機械を使って葉っぱの色を測定します。葉っぱの色の濃淡を判別することにより稲の中にかる「ある成分(栄養素)」がどれくらいなのかを測り、その後の作業に役立てているのですが…。
さてここで問題です。「SPAD」を使って測る「ある成分(栄養素)」とは一体何でしょうか?次のア~エから選び、記号で答えて下さい。
ア.窒素
イ.リン酸
ウ.カリウム
エ.カルシウム
おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!Vol.522解答】
正解はアの「窒素」でした。
窒素は葉や茎の生育に必要不可欠な成分で、植物を大きく生長させる役割があります。植物の細胞をつくるたんぱく質や光合成に欠かせない葉緑素の元になる元素です。 不足すると葉に含まれているたんぱく質や葉緑素が、比較的旺盛に成長している株先に送られてしまう、葉の色が薄く生育不良となります。つまり、葉っぱの色から稲にの窒素成分の過不足を測っているのですが、あまりに色が濃くなりすぎると今度はたんぱく質が増えすぎてお米が硬くなるので、適度な色に整える作業(肥料をどのタイミングでどれだけふるのか)が必要になってくるのです。
イ・ウはアと併せて肥料の3大要素と呼ばれています。
エのカルシウムも大切な肥料です。その役割は、例えば根の生育を促進する、根の張りを良くしてエネルギーとなる炭水化物などを吸い上げやすくする、などがあります。