知る
2020.05.12

おにぎりに欠かせない「海苔」の加工方法とは?

おにぎりといえば、「コメ」「塩」「海苔」「具材」「水」の5つの要素が基本とされていますが、海苔や具材を使わないというレシピもありますよね。このように、自由にアレンジのできるおにぎりは、コンビニなどでも手軽に買えるほど日常に溶け込み、日本人のソウルフードとして多くの人に愛されています。今回は、おにぎりの基本要素である「海苔」の加工方法についてご紹介します。

■生海苔
海から採ってきた状態のままのもので、私たちが普段スーパーなどで目にする板状になっている海苔の原料が生海苔です。多くは加工された後に出荷されますが、生海苔のまま食べられることもあります。しかし、生海苔は鮮度が命といわれ、収穫時期の寒い時期にしか食べられないので滅多に市場に出回ることはありません。

■乾燥海苔
収穫した生海苔を綺麗に洗浄してから裁断し、均一な厚さになるように漉いてから乾燥させた海苔のことです。乾燥海苔はそのまま食べることもできますが、使用前に自分で焼いてパリッと仕上げ、風味を付けてから食べるのが一般的です。現在の一般家庭では、使われることは少なくなりましたが、昭和までは乾燥海苔が主流でした。

■焼き海苔
乾燥海苔と違い、焼いた状態で販売されているので、自分で焼く必要がなく手軽に食べれるのが特徴です。食べる直前に焼いた乾燥海苔と比べると風味は劣るものの、スーパーなどで売っている海苔のほとんどは焼き海苔で、おにぎりにも使われることが多い海苔です。

■味付け海苔
焼き海苔に砂糖や醤油などで作られれたタレで味付けした後に乾燥させた海苔です。普段海苔を食べない方や子どもからも人気があり、今や旅館などの朝食の定番にもなっています。そのほかにも、関西のおにぎりは、味付け海苔を使用することが多く、ご飯のお供として人気な海苔です。

■青海苔
青のりとは、アオノリ類の海藻を洗浄した後に乾燥させたものです。青のりの多くは、乾燥後に粉砕した粉状のもので、たこ焼きやお好み焼きなどのトッピングとして使われています。そのほかにも磯の風味や料理の色付け目的のために磯辺揚げなどに使われることがあります。

このように海苔にもたくさんの種類があり、料理によって使い分けられていることもあります。おにぎりに巻く海苔も、いつもと違う海苔を使うことで、新たな発見があるかもしれないのですね。

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