
おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!】Vol.540「お米の卸業者」
令和の米騒動の最中、世間では米価高騰の原因として、流通にコストがかかり過ぎるのでは無いかと疑いの目が向けられています。 もちろん米業界は古いため、もしかしたら流通を見直すことによりコスト面やスピード面などで改善される余地はあると思いますが、それでも卸業者不要論が跋扈する現状は、現実にお米の卸業者(ここでは玄米卸)と付き合いのある小売の立場からすると、やり過ぎの感は否めません。
…ということで、ここで問題です。米屋の立場から卸業者と付き合いをするメリットについて、間違って述べているものを次のア〜エから選び、記号で答えてください。
ア.色々な産地のお米を提案してくれる。
イ.新しい品種を紹介してくれる。
ウ.米屋の仕入れはその都度必要量だけでよい。
エ.支払いは必ず前金とする慣習がある。
おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!Vol.540解答】
正解はエ「支払いは必ず前金とする慣習がある。」でした。
卸業者は売掛で対応する場合がほとんどです。支払いはサイトは半月〜1カ月ほどですが、それでもキャッシュフローを考えると売掛で対応してくれるのは米屋としても大変助かってます。
卸業者が介在することにより米屋としては余分な在庫を持たずに済みます。また消費者に複数品種や産地のお米を提案できるため、スーパーなどの量販店との差別化につながります。
大きな集荷業者…例えば地域のJAは都会の小さな米屋を相手にしていたのでは事務手間や輸送に時間がかかるため、卸業者に任せることができるのは産地にとっても大きいのです。
事実、都会の米屋から産地のJAに問い合わせしても近隣の卸業者を紹介されますし、無理にJAから取ろうとしても少量だと輸送費が割高になるため返って卸業者から買った方が安くなったりするのです。
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