
おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!】Vol.46
さて、今回のクイズは「お米の品質」についてです。
お米も農産物ですから、毎年安定して良いものが出来る…とは限りません。
地域により、田んぼにより、それこそ生産者により、品質の良し・悪しが出てきます。
さてその品質ですが…白米をよく見ると、写真のように白く濁ったお米が混じっている
ことがあると思います。これは業界用語で「しらた」と呼ばれるものです。
米粒が登熟する過程ででんぷんがうまく形成されず、中に空気が多く入ってしまうとこ
のようなお米になります。この「しらた」。炊飯すると中からでんぷんが滲み出てきて、
ごはんの食感を「ベチャ」っとさせる原因になります。そのためあまりに多く「しらた」
が混入しているお米は、「良いお米」とは言えないでしょう。
さてこの「しらた」。一般的にどのような場合に多く発生すると言われているでしょうか?
その原因となることがらを次のア~エから選び記号で答えなさい。
ア.高温
イ.大雨
ウ.肥料過多
エ.虫
おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!Vol.46 解答】
正解は…アの「高温」でした。
問題にありましたように、「しらた」になるのは、でんぷんがうまく合成されないためですが、
その原因はお米が稔る時期に高温に遭遇するところにあるようです。
今でも記憶に新しいのですが、4~5年前の夏の高温では埼玉県の「彩のかがやき」という品種で
多くのしらたが発生し、売り物にならないくらいの品質だった…ことがありました。
最近では品種改良も進み、高温下でもでんぷんを合成する力を保てるお米も出てきたようです。