そもそも、日本人はいつからおにぎりを食べていたのでしょう。手がかりとなるのが1987年、石川県能登半島にある旧・鹿西町(ろくせいまち/現・中能登町)「杉谷チャノバタケ遺跡」で発掘された日本最古のおにぎり状の炭化米。石ころほどの炭化した米の塊は、先端が尖った円錐型に近い、二等辺三角形のような形状だ。
※中能登町役場ウエブサイトより。写真はレプリカ
形状から推測するに、何らかの信仰心の現れであったのではないかと推測される。また、そのままの形状で化石化していることから、自らが食すことが目的ではなかった可能性が高い。日常の食ではなく、何らかのお供え物であったと考えるのが適当である。