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2015.12.21

おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!】Vol.78 「ブレンド米」

お米クイズ78

さて今週のクイズは…「ブレンド米」についてです。最近ではスーパーやお米屋さんの棚を見てもブレンド米はあまり見かけません。いまでこそ「良食味米」と言われるお米ばかりですが、かつては美味しいお米が今ほど潤沢にありませんでした。そこで「そこそこ美味しいお米を安定供給する手段」として、「ブレンド」が行われることはごくごく一般的でした。

その役割から言えば、今では「ブレンド」の役割は終えていると言えますが、最近では「単一銘柄米では表現できない味を実現できる手法」として再評価されてきています。さてここで問題です。ブレンド米について正しく述べた文章を次のア~エから選び、記号で答えて下さい。

 

ア.農産物検査法による証明を受けたお米で、異なる品種同士をブレンドし品種名を明記する場合、米袋にブレンド比率は明記しなくともよい。

イ.産地が違うが同じ品種をブレンドする場合は、そもそも「ブレンド」とは呼ばない。

ウ.お米をブレンドするには資格が必要であり、お米を販売している人のみが行うことが出来る。

エ.お米をブレンドしているにも関わらず、単一銘柄として販売した場合は罰則を受ける場合がある。

 

おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!Vol.78 解答】

 

正解はエの「お米をブレンドしているにも関わらず、単一銘柄として販売した場合は罰則を受ける場合がある。」でした。

 

食品表示法により罰則が設けられています。例えばコシヒカリとひとめぼれをブレンドしているにも拘らず「コシヒカリ」とだけうたって販売する場合です。

ア…食品表示法の「玄米及び精米品質表示基準」により、ブレンド比率まで明記する必要があります。イ…ブレンドの明確な定義はありませんが、例えば新潟県コシヒカリと福島県コシヒカリをブレンドした場合は、表示上は異なるお米として扱う必要があります。ウ…特に資格は必要ありません。ご家庭でもいろいろお試しください。

 

出題者:小池精米店・三代目、お米マイスター五ツ星の小池理雄

 

>おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!】Vol.77 「お米に関わる言葉の由来」

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