おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!】Vol.187 「育苗」
日に日に暖かくなってきた今日この頃ですが、産地では種籾から芽を出させる作業に入ってきました。いよいよ苗づくりがスタートします。「苗半作」という言葉がありますように、苗づくりをしっかり行い健康な苗、いわゆる「健苗」をつくることが秋の出来栄えに繋がるのです。
さて種籾から芽を出させるには、実はいろいろな作業があります。それら作業内容について正しく述べているものを次のア~エで選び、記号で答えてください。
ア.発芽は玄米から行うのが一般的である。
イ.種を水に漬けると1日で芽が出てくる。
ウ.種が病気にならないように常温の水で消毒する。
エ.良い種を使うため、塩水に浮かべて沈んだものだけを使う。
おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!Vol.187 解答】
正解はエの「良い種を使うため、塩水に浮かべて沈んだものだけを使う。」です。
これを「塩水選」といいます。ある程度の濃さの塩水をつくり、そこに種籾を入れます。中身のつまった良い種籾は沈み、そうでない種籾は浮かびます。より丈夫な苗をつくるために、このように種籾の段階から選別をするのです。
ア…苗のもとになる種は、「種籾」と言うくらいですから籾の状態です。玄米からでも発芽はしますが丈夫な苗にはなりにくいようです。また芽が出る確率も下がります。
イ…だいたい7日~10日くらいかかります。もちろん水温とも関係があり、積算で100度くらいになったときが目安です。
ウ…種籾を消毒する場合は薬剤を使いますが、薬剤でない場合は温湯を使うのが一般的です。