知る
2017.02.20

おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!】Vol.132 「お米 ごみゼロミッション」

さて今回のクイズは、お米における「ごみゼロエミッション」についてです。

 

実は我々お米屋さんからはあまりゴミは出ません。まず、「お米を捨てる」という場面ほとんどないからです。精米してかなり日付が古くなっても、それ自体は売り物にならなくとも十分に自家消費できます。また、このようにお米そのものでなくとも、捨てることはありません。お米屋さんに入荷される玄米は、30㎏単位で紙袋に入っていますが、この紙袋も再利用されます。精米して出る糠や、精米工程で割れてしまった小さなお米(砕米、と言います)も再利用されるのです。小池精米店から明らかにごみとなるのは、生産者さんから送られてきたお米が入っていた段ボール…くらいでしょうか?お米は昔からある古い商材なので、副産物の再利用の途が整えられていることが多いのですが…

 

さてここで問題です。米屋から出る「一見してごみ」というものが、実はどのように再利用されているのか、その組み合わせとして間違っているものを次のア~エから選び記号で答えてください。

 

ア.紙袋-廃材を入れるごみ袋

イ.砕米-スズメの餌

ウ.ぬか-米油を抽出

エ.もみがら-ぬか床

 

 

おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!Vol.132  解答】

 

正解はエの「ぬか床」でした。

 

あくまでも小池精米店の例ですが、アについては、時々施工業者さんが紙袋を買いに来ます。軽くて丈夫なので廃材入れにちょうどいいということです。特に検査済みの紙袋はしなやかで、かつ二重になっていますので丈夫です。

イは都会では精米店でしか出てこない大変貴重?なお米ですので、スズメが庭にたくさんやってくるお宅では、相当な量をご購入いただいております。中にはその砕米を配達してもらうために人間が食べるお米をついでにご注文される方もいらっしゃいます。

エのもみがらは玄米の前の段階の籾から出る殻です。そのため米屋ではなく生産者レベルで排出されるものです。これは例えば肥料や燃料などに使われる場面が多いようです。

 

出題者:小池精米店・三代目、お米マイスター五ツ星の小池理雄

 

>おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!】Vol.131「田んぼの環境」

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