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2019.05.20

おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!】Vol.240 「お米の乾燥」

お米は収穫したあとにそのまま袋詰め…をするのではなく、籾をつけたまま乾燥機に投入してわざわざ乾燥させています。その方が例えば籾が外しやすい、というメリットがあります。このようにお米はだた収穫するだけではなくひと手間加わっているのですが…。
さてここで問題です。この乾燥の目的には籾摺り以外にもまだあるのですが、それについて正しく述べているものを次のア~エから選び、記号で答えて下さい。
ア.長期間の保管に耐えられるようにするため。
イ.白米の色をより白くさせるため。
ウ.炊飯時の浸漬時間を短くするため。
エ.ネズミや虫に食べられないようにするため。

 

おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!Vol.240 解答】

正解はアの「長期間の保管に耐えられるようにするため。」でした。
お米には野菜や肉のようにみずみずしくは見えないため実感は無いかもしれませんが、お米は法律上の区分は「生鮮食品」です。そのため「精米年月日」の記載はあっても「賞味期限」「消費期限」の記載はありません。収穫したままの水分で保存したのではすぐにカビが発生してしまいます。そのため14~15%の水分にまで落としたうえで保管しているのです。
この水分の割合についての考えは様々で、例えばある生産者さんは16%くらいに止めたうえで、年内消費(つまり収穫した年の12月まで)限定でお米を販売している人もいます。その方がみずみずしくて美味しいから、と考えているからです。このように、乾燥一つとっても他のお米との差別化を図ることが出来るのです。

出題者:小池精米店・三代目、お米マイスター五ツ星の小池理雄

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