永遠の定番具材「鮭」。その身は“赤”か“白”か?
先日おにぎり協会が実施した「2020年コンビニおにぎり人気調査」でも、各社とも上位3位にランクインするほどの定番人気具材「鮭」。程よい塩気がご飯とマッチし、その旨味を逃さないように海苔がカバーする……最高の組み合わせですよね!
突然ですが皆さん、鮭は「白身魚」と「赤身魚」のどちらかご存知でしょうか? 定食やお寿司、鮭フレークなどではピンク色やオレンジ色の切り身・ほぐし身を見ることが多いかと思います。そのため、赤身魚だと思われていることが多いのですが、実は鮭は「白身魚」なんです!
そもそも、赤身や白身は魚の筋肉にあたる部分。赤身魚で有名な、広大な海を活発に動き回るマグロやカツオといった魚は、その運動量に耐えうる酸素を大量に摂取・消費しなければなりません。それを可能にしているのが「ヘモグロビン」と「ミオグロビン」という2つのタンパク質。このタンパク質には赤い色素が含まれているため、筋肉が赤いということなのです。
鮭も同じ回遊魚の仲間なので身が赤いのは当然と思われがちですが、鮭の身が赤いのはエサであるオキアミなどのプランクトンが原因。このオキアミの主食は藻であり、この藻の中にアスタキサンチンという色素成分が含まれていて、これを鮭が食べ続けることで体内にアスタキサンチンが蓄積されて、白身が赤く染まるというメカニズムなのです。
食べたもので色が変化するだなんて、大自然は不思議で溢れていますね。おにぎり協会では、まだまだ身近な疑問や謎を解明し続けていきます!
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