家族をつなぐ絶品おにぎり
いつも身近にあった ”あたり前のおにぎり”
子どもの頃は、遠足や運動会、ピクニックなどに持っていく定番のお弁当といえば、おにぎりと卵焼き、ウインナー、唐揚げでした。いつでも日常のなかに、母がつくるおにぎりがあったので、特別に何か意識をしたことはなかったと思います。なので、大人になって、自分でおにぎりをつくる機会はほとんどなく「おにぎり学校」に出演させていただいたことは、息子と一緒にたのしくおにぎりをつくるいい経験になりました。
そういえば、ひとつだけ、大人になって驚いたことがあります。僕は、関西出身なので「味付け海苔」を巻いたおにぎりを定番で食べていたんです。それが、関東ではほとんど見かけないだけでなく、味付け海苔が高価なものであることを知ってびっくりしました!
受け継がれる 母のおにぎりの味
僕には弟と妹がいて、母は食べ盛りの元気な子どもたちのご飯をつくるため、時短料理が得意だったように思います。といっても、炊きたてのご飯と納豆が用意され「あれ、もう終わり?」と思っていると「もう終わりや!」といって、みんなで笑いながら勢いよくご飯をかっ込むようなこともありました。
そんな母が、つくってくれる我が家の定番おにぎりがありました。ご飯に、青じその実の醤油漬けとごま油を混ぜ込んだおにぎりです。これが、とにかくめちゃめちゃうまい!!他所では、食べたことがない我が家だけの定番。大人になっても実家に帰るたび、つくってもらっていたほど大のお気に入りです。今では妻が母からレシピを受け継ぎ、このおにぎりをつくってくれています。息子も「おいしぃ!!」と喜んで食べる、篠宮家の母の味です。
おにぎりは愛情の指標
仕事で早朝ロケがあるときなどは、妻がおにぎりをつくってくれることもあります。お米がおいしい地方に行った時には、その土地のおにぎりをいただくこともあります。
おにぎりは愛情の指標のようなもので、食べる人のことを思ってつくられているんだなぁと思います。つくる人が母でも妻でも、僕のために「早く起きてつくってくれたな」「好みの味にしてくれているな」などと思い、いつも感謝の気持ちが湧いてくる食べものです。
京都府生まれ。O型。篠宮が考案した難しい漢字の覚え方「#秒で漢字暗記」がSNSを中心にヒット中!2020年2月に「オジンオズボーン篠宮暁の秒で暗記!漢字ドリル」として書籍化。発売直後にAmazon売れ筋ランキング総合7位、学生の勉強法ジャンル1位を獲得。フジテレビ「じゃじゃじゃじゃ〜ン」にレギュラー出演するなど、テレビやラジオなど多数のメディアで活躍中。