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2020.11.23

おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!】Vol.315 「精米年月日の記載」

今週の問題は「精米年月日の記載」についてです。

ご存知の通り、お米が入っているビニール袋(小分け袋)には必ず「精米年月日」が記載されています。これは法律で定められている販売者又は精米工場の「義務」なのですが、今年に入りこの記載方法について記した「食品表示法・食品表示基準」が改正され、今年の3月27日より(経過措置は2022年3月31日まで)この表示内容が変更となっています。

その変更内容について正しく述べたものを次のア~エから選び記号で答えて下さい。

 

ア.「精米時期」として特定の日にちは記載しなくともよくなった。

イ.「精米日時」として精米した時間まで記載するようになった。

ウ.「賞味期限」として精米年月日に代えるようにした。

エ.「調整年月日」として生産者が玄米を出荷した日を転記することになった。

 

おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!Vol.315解答】

正解はアの「「精米時期」として特定の日にちは記載しなくともよくなった。」です。

精米「年月日」ではなく「時期」とする狙いですが、スーパーなどの棚に置かれたお米がまだ十分に食べられるのに、精米年月日から一定期間経つと一律に撤去されてしまう、という慣習を改めることにあります。これが食品ロスに繋がることが問題視されています。 なお経過措置以降であっても従来の「精米年月日」の記載は認められています。

自社のことで恐縮ですが、小池精米店ではトレーサビリティの観点より精米年月日のまま残すこととします。 ただ「精米年月日」が新しい方が良い、というのはその通りなのですが、では味が如実に変わるのはどの程度過ぎたらなのか、という明確な答えはありません。そのため各小売店が個々に決めているのですが、そのことが消費者を余計に惑わせてしまっている…というのもまた事実です。

 

出題者:小池精米店・三代目、お米マイスター五ツ星の小池理雄

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