知る
2020.11.30

おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!】Vol.316 「ブレンド米」

今回は米屋の作業についての問題です。 皆さん、ブレンド米はご存知かと思います。異なる品種を混ぜることにより単一銘柄とは違った味を生み出す技法です。例えばお寿司屋さん。店によって味が異なると思います。例えば酢の味付けだったり、シャリの大きさだったり、ネタの厚みだったり、異なる要素はたくさんありますが、そういった違いのなかに「シャリ自体の食感と旨み」があります。お寿司屋さんは自分達が求める最高の寿司に辿り着くために、ブレンド米を使うことが多々あります。

さて、このブレンド米ですが、実際にはどのようにして出来上がるものなのでしょうか?一般的な方法に当てはまるものを次のア~エから選び、記号で答えて下さい。

ア.生産者が最初から異なる品種を同じ田んぼに植えている。

イ.生産者が収穫後、異なる品種を同じ乾燥機に入れている。

ウ.米屋が精米する過程において機械を使って混ぜている。

エ.米屋がいくつかの品種を個別に精米したあと手作業で混ぜている。

 

おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!Vol.316解答】

正解はウの「米屋が精米する過程において機械を使って混ぜている。」でした。 米屋がブレンドする場合は、たいていは「混米機」という機械に玄米を投入し、ほどよく混ざった後で精米機にかけるのが一般的です。残念ながらこういった機械を持っていない場合はエのような方法になりますが、これだと混じり方にムラが生じるため一般的ではありません。

ア…このような作り方をしている生産者さんもいますが、かなりレアなケースです。 イ…意図せず異なる品種を同じ乾燥機に投入してしまう場合があります。これにより出来上がった玄米を「コンタミ」と言って一般的に事故米扱いになります。

 

出題者:小池精米店・三代目、お米マイスター五ツ星の小池理雄

>おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!】Vol.315 精米年月日の記載

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