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2021.07.19

おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!】Vol.346「単位」

お米の流通において、かつては「60㎏」=「1俵」が一つの単位でした。しかし60㎏だとなかなか人力では持ち上げにくく、運ぶのに手間がかかってしまうため、その半分の30㎏で流通するようになり、現在に至っています。

しかし最近ここにきて、60㎏よりももっと大きな単位での流通が始まっているのです。それは産地においてはその方が作業がすべて機械で出来るため身体への負担が軽く、袋詰めする回数も減り時間の省力化にもつながるからです。

その「大きな単位」で産地から消費地に運ばれていますが、当然荷受けする側の会社はそれなりに敷地が広くないと受け入が難しいのですが…。 さてここで問題です。その「大きな単位」とはどれくらいでしょうか?正しいと思われるものを次のア~エから選び、記号で答えて下さい。

ア.100㎏

イ.1,000㎏

ウ.5,400㎏

エ.12,000㎏

 

おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!Vol.346解答】

正解はイの「1,000㎏」でした。「フレシキブルコンテナ」という袋があり、その袋に玄米を詰めると1トンになります。

この袋を使う場合には、まず袋詰めは機械で行います。また輸送ではフォークリフトを使うため、結果として生産者の身体の負担が少なくなります。仮に同じ量を30㎏の袋で分ける場合は、基本的にはすべて人の手で袋の口を縛ることになるのですが、その数は33袋以上になり、かなりの負担です。ご存知の通り産地では高齢化が進んでいるため、こういった作業の軽減化は大変喜ばれるのです。

なお30㎏の単位であっても、大きなJAの施設では袋詰めから袋の口を縛るところまでオートマチックに出来る場合もありますが、それでもかなりの数に上るため、時間はかかります。

ウは30㎏×180袋でコンテナに入れる場合の単位。エは30㎏×400袋で10トントラックに積む場合の単位です。

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