知る
2021.07.26

おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!】Vol.347「対流」

今週のお米クイズは炊飯における「対流」についてです。

「対流」とは炊飯時に釜の中の水が下から上へ、そしてまた下へと釜の中を移動することを指します。 最近は電気炊飯器であっても土鍋であってもこの「対流」を起こすことが一つの売りになっていますが…。

さてここで問題です。 この対流が起こると炊飯においてどのようなメリットがあるのでしょうか? 当てはまるものを次のア~エから選び記号で答えて下さい。

ア.米粒の表面の糠を取り去る。

イ.白米に含まれるたんぱく質をより増やす。

ウ.釜内の米粒が均等に炊飯される。

エ.米粒の水の吸収を抑える。

 

おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!Vol.347解答】

正解は「釜内の米粒が均等に炊飯される」でした。 炊飯における水は、米粒のでんぷんを柔らかくする(α化)させる役割がありますが、その前提として熱をいかにでんぷんに伝えるか、にかかっています。 水は熱伝導の役割を果たすので、水が対流を起こすことにより釜内の米粒に均等に熱が行き渡ります。それゆえ釜内の米粒が均等に炊飯されるのです。これを「炊きムラを防ぐ」と言います。もちろん「炊きムラを防ぐ」ということは全体的にごはんがふっくらと仕上がることにつながるのです。

最近は電気炊飯器でも土鍋でも、その形状を工夫することによりいかに対流を起こさせるか、が一つの売りになっているようです。そう考えると炊飯はまだまだ向上の余地がありますね。

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