知る
2022.03.14

おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!】Vol.378「農薬の目的」

「ネオニコチノイド」という農薬の成分があります。この成分。 昆虫の神経伝達を阻害する効果があり、適用できる害虫の種類が広いという特徴があります。しかし最近では害虫だけではなく、益虫…特にミツバチの大量死につながる事例が多く報告されており、問題となっています。ミツバチが死滅してしまうと花粉の媒介ができず、実が生らなくなるからです。また人間にも影響があるのでは、という報告もされており、近年「ネオニコフリー」を掲げる生産者も増えてきているようです。

さてここで問題です。 稲作におけるネオニコ系農薬は、主に何を除去するために用いられているでしょうか?次のア~エから選び、記号で答えて下さい。

ア.クモ

イ.カエル

ウ.カメムシ

エ.ヤゴ

 

おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!Vol.378解答】

正解はウの「カメムシ」でした。

カメムシは稔ったばかりの稲穂に吸い付き、玄米や白米に黒い斑点を残します。被害を受けたお米を食しても害はありませんが、見た目があまりよろしくないため、あまりに多いと玄米の買取価格が下がります。そのため生産現場では、このカメムシをいかに除去するかが大きな課題になっています。

最近では斑点のついたお米を除去する機械の性能が上がっているため、ネオニコ系の農薬に頼らなくともいいのでは?という流れもあります。いずれにしても農薬は使い初めには問題にならなかったことが、後日、問題になることもあります。問題になったのであれば速やかに使い方を考えるのが賢明ですね。

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