おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!】Vol.471「お米の品質」
昨年の夏の酷暑の影響で、令和5年産のお米は品質の低下が目立っています。その品質を測る指標の一つが農産物検査法に基づく等級格付けです。玄米の段階で専門家が検査し、1等級など4段階の格付けを実施します。この等級が令和5年11月現在において、最高位の1等級の比率が全体の61%に止まっているのですが、この数字は過去最低…ということなのですが…。
さてここで問題です。この等級格付けをする専門家はいったいどのようにして品質を確かめているのでしょうか?その方法について正しく述べているものを次のア~エから選び、記号で答えて下さい。
ア.見る。
イ.においをかぐ。
ウ.炊飯する。
エ.食べる。
おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!Vol.471解答】
正解はアの「見る」でした。玄米の形や色、つや、異物混入の有無などで判断しています。
お米の格付け方法は様々です。例えば皆さん時々耳にすることがある「特A」というのは日本穀物検定協会が実施している格付けで、専門員が実際に食べて味を確かめて格付けします。また各地で毎年冬頃に開催されるお米のコンテストも格付けの一種と言えるでしょう。
問題文の検査は法律の裏付けがある格付けですが、その他はすべて民間等による「勝手格付け」となります。また問題文の検査は市場に出る場合のお米のほとんどが実施されているのに対し、コンテストは例えば魚沼のコシヒカリであれば、その魚沼のコシヒカリのほんの一部を確かめたにすぎません。
農産物検査はお米全体の円滑な流通を目的にしているのに対し、各地のコンテストは個々の生産者の販売促進やモチベーションアップのために開催されているため、その規模や対象が異なっているのです。