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2023.01.07

おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!】Vol.418「カメムシの影響」

 

農林水産省の統計によると、令和4年産のお米(水稲)の被害面積及び被害量でみると、原因別に多い順に「日照不足」「いもち病」「高温障害」そして「カメムシ」となっています。さてこの「カメムシ」。カメムシが被害を与えるのは茎や葉でもあるのですが、特に米粒への被害が顕著です。このカメムシが米粒に悪さ(吸い付く)をすると米粒はどのような状態になるでしょうか?当てはまるものを次のア~エから選び、記号で答えて下さい。

ア.米粒が臭くなる。

イ.米粒に黒い斑点が出来る。

ウ.米粒が異常に小さくなる。

エ.米粒が黒い物質に覆われる。

 

おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!Vol.418解答】

正解はイの「米粒に黒い斑点が出来る。」でした。

このカメムシによる害は、米屋の段階でも目にすることのできる、お米の中で最も主流な害の一つと言えます。カメムシの害にあった米粒を「斑点米」と呼びます。黒い斑点がある…と言って毒ではありませんし、味に支障はないのですが、それでも白いご飯の中に黒い斑点が浮かんでいるのは非常に目立ちますし、食べる側にとってはあまり気分の良いものではありません。そのため多くの米屋ではこういった米粒を自動的に弾き飛ばす機械を持っています。ただ…このカメムシを防除するために殺虫剤を撒くことになるのであれば、多少の斑点米でも許容する必要もあるかもしれません。

エはカメムシとは関係ありませんが、田んぼでよく見られる「稲こうじ」です。実際には麹ではなく菌類です。かなりの大きさになるため、斑点米と異なり食卓に上ることはほとんどありません。

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