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2023.07.30

おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!】Vol.447「稲作の歴史」

今回の問題は稲作の歴史についてです。稲作が日本に伝わったのは今から3000年前(紀元前10世紀、縄文時代終期)と言われています。伝わったルートは様々な説がありますが、南西諸島経由説以外ですと北九州に初めて伝わったとされるのが一般的です。この稲作ですが、現在では北海道まで広く行われていますが、北海道で稲作が始まったのは明治時代からで、それまでの北限は青森県でした。

 

 

さてここで問題です。北九州から北限の青森県まで稲作が伝わるのに何年かかったでしょうか?当てはまるものを次のア~エから選び、記号で答えて下さい。

ア.約10年

イ.約200年

ウ.約600年

エ.約1,000年

 

おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!Vol.447解答】

正解はウの「約600年」でした。稲作は300年後に近畿地方に、その後、本州北端には600年後に伝わったとされています。600年後とは紀元前4世紀に当たります。人の移動がほぼ徒歩であった時代には、モノや文化の伝播には時間を要したのです。なお一説には関東地方がいちばん遅く、紀元前3世紀とも2世紀とも言われています。その理由には諸説ありますが、一説には関東地方は日本の中央に位置しており、比較的内陸部であることが考えられます。

一方で東北地方は、日本海を通じて西日本と交流しやすい状況であったため、東北地方の方が稲作の伝播が早かったということです。稲作は水田を整える技術、灌漑技術、種籾の確保や畔の管理、収穫してから脱穀や籾摺りなど、やるべきことが様々あるということも時間がかかった要因の一つかもしれません。

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