いまは新米が続々と出てくる時期です。お米は収穫するとまず籾の状態で乾燥機に入れて乾燥させます。

仕上がりの水分値は14.5%程度と決められており、この数字から大きく外れるとJA等が買い取るお米の値段が下がったりするなど、お米の品質保全の一つの指標となっているのです。この数字の意味はもちろん「お米の保存」の意味がありますが、あともう一つ、この数字になっている意味・目的があります。その意味・目的に当てはまるものを次のア～エから選び、記号で答えて下さい。

ア．味を損なわないため。

イ．虫を発生させないため。

ウ．籾の重さを10分の1まで減らすため。

エ．精米時に米粒を砕くため。

おにぎり協会クイズ【お米を知ろう！Vol.455解答】

正解はアの「味を損なわないため」でした。水分値は玄米段階で14.5～15％程度になるように仕上げることとされています。これよりも水分値が多いと品質が劣化しやすく、カビなどの原因になります。またこの数字よりも低いと今度は乾燥のし過ぎになり、食味が悪くなったり、米粒が割れたりします。皆さん、海外で購入した白米が若干パサつくように感じたことはありませんか？実はその原因の一つに「乾燥しすぎ」ということもあるようです。日本人はこういった乾燥後の水分値まで研究し、どの数字が味を損なわないレベルか研究し、そこにたどり着いたのです。細かいことですが、ここからも日本人がいかにお米にこだわっているかが分かるのです。