おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!】Vol.461「無農薬栽培のお米」
農林水産省が推奨している「みどりの食料システム戦略」の影響で、最近は無農薬栽培のお米に人気が集まっています。ただ生産量が追い付いていないこともあり、ややひっ迫している感がありますが、それでも消費者から無農薬栽培のお米に注目してもらえるのは、環境面でも生産者の健康面でも喜ばしいことです。
ところが最近開発されている様々な品種には、生産者が作りやすいようにと次のア~エのような特徴を持つことが多いのですが、その特徴のなかには「実は無農薬栽培に向いていない」という特徴もあります。その「向いていない特徴」を選び、記号で答えて下さい。
ア.収穫量が多い
イ.寒さに強い
ウ.病気に強い
エ.茎の長さが短い
おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!Vol.461解答】
正解はエの「茎の長さが短い」でした。
茎の丈が短いと、長い稲と比べて作り出すことのできる影が少なくなります。つまり田んぼの地面に陽がよく当たるため、雑草が生えやすい環境になるのです。稲作で使う農薬は除草剤が多いため、雑草が増えてしまうことは無農薬栽培にとってはデメリットになるのです。
ア~エはいずれも新品種開発で重点が置かれるポイントです。エのように茎の長さを短くするのは、収穫間際になって倒れることのないようにするためです。稲は倒れると米の品質が悪くなったり収穫量が減ったりします。そのため倒れないように最近の稲は丈を短くしているのです。