日本コメ比べ:岡山県「新見庄米」
コシヒカリというと魚沼産という印象が強いと思いますが、じわじわと話題になっているのが岡山産の「新見庄米(にいみのしょうまい)」です。
美味しいお米の代名詞であるコシヒカリ。濃い味わいと強い粘りが特徴です。実は日本全国で生産されるお米の3分の1はコシヒカリなのです。
2012年からは東京銀座三越でも販売が始まり、昨年は「とっとり・おかやま新橋館」でも食べ比べが行われました。そこでは各地のコシヒカリの食べ比べを行った結果、魚沼産コシヒカリよりも高評価を得たと言うのがこの新見庄米です。大きな特徴は「お米の美味しさは田んぼごとに違う」という理念のもと6人の生産者が作ったお米を、それぞれブレンドせずに商品化しているという点です。
たとえば、こちらは新見庄米でも「哲西矢田」という田んぼで作られたお米。夏はホタルが飛び交うという清らかな水源を利用し丁寧に作られているということです。
同じ新見庄米でも田んぼが違えば、味が違う。考えてみると当たり前かもしれませんが、その分生産者の方たちの思いがしっかりと伝わりそう。
また、お米の旨みを壊さないために、40度以下という自然乾燥に近い低温で12時間から20時間かけてじっくり乾燥させるのも特徴。お米に負担をかけないため、店頭に並んでからや家庭で保管しているときお米の割れや風味、香りの低下が少ないといいます。
そんなコシヒカリとおにぎりの相性はもちろん抜群。同じコシヒカリでも産地によって味が違うので、お気に入りの産地を見つけるのもおもしろいかもしれませんね。
※おにぎり評価
冷旨度:★★★☆☆
甘み:★★★★☆
にぎりやすさ:★★★☆☆
包容力:★★★★☆
(※おにぎり評価とは、おにぎり協会がおにぎりを実際に握った際に感じた評価です)