おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!】Vol.473「暑さに強いコシヒカリ」
昨年の酷暑で全国的にお米の品質はかなり落ちましたが、特にコシヒカリでその傾向が顕著でした。かつては寒さに強い事が稲の栽培にとって重要な要件でしたが、今では暑さに強い事が大事とされることを考えると、いかに近年の環境変化が激しいかが分かります。
このような過酷な環境であっても美味しいコシヒカリを食べたい!ということで昨年、暑さに強いコシヒカリの開発、そしてデビューがニュースになったのですが…。
さてここで問題です。その「暑さに強いコシヒカリ」の名前を次のア〜エから選び、記号で答えてください。
ア.新大コシヒカリ
イ.コシヒカリBL
ウ.こしいぶき
エ.越路早稲
おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!Vol.473解答】
正解はアの「新大コシヒカリ」でした。
新潟大学が開発した新品種です。正式には「コシヒカリ新潟大学NU1号」と言います。昨年、初めての大規模試験栽培が終わり、収穫された籾が高温下でもいわゆる高温障害の一つとされる「白濁」が少なかったことなどが同大の研究で裏付けられました。そこからも開発の狙い通り、暑さに強い品種であることが分かります。なお味については「コシヒカリとそん色ない」と言われていますが、筆者は食べていないので何とも言えません。
イは新潟県産のコシヒカリで最も広く栽培されている品種で、いもち病に強いという特徴があります。ウは新潟県の早生品種、エは同じく新潟県の極早生品種です。
ちなみにアにしろイにしろ従来のコシヒカリとは別品種ではありますが、近い品種ということもあり「コシヒカリ」という名称がついているのです。