【おにぎりサミット】おにぎりとスポーツの関係とは 食アスリート協会、クレハ、帝人が語るおにぎりの懐の深さ
2024年2月2日(金)に開催した「おにぎりサミット2024」では、様々な角度からおにぎりを考えるトークセッションが行われました。そのひとつが「スポーツ・教育セッション」です。今年はパリ五輪も行われるスポーツイヤー。また、子ども達の部活動や勉強を応援する親たちにとってはどういった食事会いいのかは悩みの種だと思います。このセッションではスポーツ・教育とおにぎりのいい関係についてトークセッションを行いました。
登壇したのは一般社団法人食アスリート協会理事・主任講師 管理栄養士の馬淵恵さん、シニアインストラクター 管理栄養士の田和しのぶさん、株式会社クレハの村上勉さん、帝人株式会社の矢吹建一郎さん、日本体育大学 体育学部体育学科 教授の岡田隆さん、そしておにぎり浅草宿六の三浦洋介さんです。
アスリートの心と身体をおにぎりで育てる
「補食という言葉を知っていますか?」と馬淵さん。「必要なエネルギーを摂取するために、3回の食事に加えてものを食べるのが補食。特にスポーツをする子どもたちにとっては大切です。練習や試合の前か後に食べる機会が多く、試合前は素早くエネルギーになるものがいいですね。お米は炭水化物中心なんです。そこに梅干し入るとさらに良い。練習が終わった後はエネルギー補給と疲労回復のために補食が重要になります。この時は炭水化物とタンパク質が大切ですね。鰹節や鮭を使ったおにぎりがオススメです。消化吸収が良くて、胃腸への負担が少ないおにぎりは、脂質も少ないんですよ。調理も簡単なので、たくさん食べて身体を作っていく子どもたちには最適だと思います」とおにぎりの魅力を語ってくれました。
実際にサッカーをする自分の子どもにおにぎりを作っていたというのは田和さんです。「試合や遠征の時は、子どもからおにぎりがいいとリクエストされていました。まずなんと言っても食べやすい。遠征先に向かうバスの中食べやすいんですよ。おにぎりはいろんな種類作れますよね。組み合わせ自由で量が調整できるので、体調や予定に合わせて柔軟に作ることができます」と自身の経験を話してくれました。
田和さんの話しを受けて、「アスリートの心と身体を育てるにはおにぎりが最適です」と馬淵さんも頷きます。
おにぎりを通じて元気になれる情報を発信
「クレハおにぎりプロジェクト」はおにぎり作りを通じて、元気になれる情報を発信するプロジェクト。おにぎりを握るコツや、作ってみたくなるおにぎりのレシピを公開したり、作ったおにぎりをSNSに投稿するキャンペーンを行っています。「おにぎりプロジェクトではクレラップを活用したレシピも紹介しています」と村上さん。クレラップを使うことで食材に直接触れることがないので衛生的です。また、おにぎりプロジェクトについては「今後は教材提供し、学校教育の現場でも活動を予定しています」ということ。「教師はもちろん、児童のみなさんにもおにぎりについて知っていただきたい」と期待していました。
トップアスリートは糖質をしっかり大切でおにぎりは最適
「今日はおにぎり愛を語る会ですよね」と話し始めたのはバズーカ岡田としても知られている岡田さん。ボディビルダーとしても活躍している岡田さんは「ボディビルはおにぎりとマッチします。ボディビルをやっていると、身体作りの中で体脂肪も落としていかないといけない。おにぎりはみんな食べていますよ。トップ選手たちはおにぎりを食べて炭水化物を取りまくっています。その時のひと工夫としていいなと思ったのが、矢吹さんに教えてもらったスーパー大麦です」と帝人株式会社が販売している「スーパー大麦」との出会いを教えてくれました。
そのスーパー大麦について矢吹さんは「日本人の健康に合うものを世界中から探して見つけた」と話します。穀物の中でも良質というスーパー大麦。スーパー大麦は炊飯時に一緒に炊くだけでなく、おにぎりにまぶして食べるなど、好みに合わせてアレンジできるのも飽きずに食べられる特徴だと言います。
なんでも包み込めるおにぎりは懐の深い食べ物
三浦さんは「おにぎりは自分の肉体を作るのに簡単に接種できる食事のひとつ。調理も簡単で子どもでも楽しく作れるのがいいですよね。食べ物を摂取する原点をおにぎりで学べるんじゃないでしょうか。おにぎりあれば人間は生きていける」と笑います。「おにぎりには梅干しといった定番の具だけじゃなくて、なんでも入れられます。懐の深い食べ物ですね」とトークセッションをまとめてくれました。
改めてスポーツに欠かせない補食としてのおにぎり、そして心も育ててくれるおにぎりの可能性について感じられるセッションとなりました。